コミュ障弾丸ブログ

コミュ障な社会人がコミュ障について語るブログ

コミュ障だからプログラマーになった(前編)

Q:プログラマー(システムエンジニア)になろうと思ったのは何故ですか?
A:少しでも人と離れたくて、関わらないで済むと思ったから…。
 
これが本音。
でも流石に面接の場にはそぐわないのはちゃんと分かっていた。
何と答えたか正確にはもう覚えていないけど、確か「かっこいいと思った」的な内容だった気がする。
幼稚な回答だなぁ〜と我ながら思う。
でも本音よりはだいぶマシだと思って答えた。
 
人と話したくない。
関わりたくない。
コミュ障な僕はこういう思考を常に持っている。
そんな僕でも働ける口はあるのだろうか。。。
と思って真っ先に頭に浮かんだのはプログラマーという職業だった。
 

就職...?働くしかないのか...?

中学→高校→大学

都会に住む人であれば、このルートを辿るのが普通だろうと思っていたし、特にここに何の疑問も抱かず、のうのうと歩んできた。

しかし

大学→就職...?

ここで初めて疑問というか抵抗を感じた。

働くのか...?この僕が?

生きていくにはお金が必要。

そんなことは小学生でも分かることだ。

じゃあお金を稼ぐにはどうすればいいのか?

働く以外の選択肢はないのか?

  1. 犯罪を犯す
  2. ギャンブルで一発当てる
  3. 一生面倒を見てくれる人を探す

1は論外。

2はどう考えてもリスクしかない。

3は...真っ先に親の顔が頭に浮かんだが、老後のことを考えると一生養ってもらうことはできないし、迷惑もかけたくないし、何より僕のプライドが許せない。
じゃあ親以外の人を探すか...てかそんな人いるのだろうか?つまりヒモになろうとしているのか?

それはそれでプライドが許せないし、そんな人を探すモチベーションがあるなら働ける気がした。

...というわけで働くことを選んだ。

もし一生食いっぱぐれることのないほどの財力を持っていたら僕は働くことを選ばなかっただろう。

断言できる。

でも残念ながらそんなものはない。

 

超絶優れた職業研究と自己分析!

就職するとなれば人と関わらなくてはならない。

でも僕はコミュ障である。

そんな僕はどんな職に就けば良いのだろうか?

 

↓ここから僕の職業研究と自己分析が始まる。(そう長くはかからない。)

 

ポイントはただ一つ。

「人と極力関わらない職業を選ぶこと」

ここが全ての軸となる。

例えば学校の先生や営業職なんて絶対に無理だ。

人と流暢に話している自分の姿が全く思い描けない。

あと体を動かすことも嫌だ。

だから工事関係、デリバリー関係といった所謂「ガテン系」を選ぶのも抵抗がある。

この段階である程度職業は絞られたように感じた。

考えられたのはデスクワーク。

デスクワークには大きく2種類あると思った。

このうち、よりどちらが人と接しないで済むか、と考えたときにそれはプログラマーだと思った。

何かずっとPCに向き合っているイメージ、そして何となくそれがカッコイイと感じていた。
当時、攻殻機動隊というアニメにはまっていて、このアニメを見てプログラマーという世界に興味を抱いた人は多いように思う。

僕もそのうちの一人だった。

「こりゃ…プログラマーしかねぇな!」

 

↑...以上が当時の僕の職業研究と自己分析の全てである。

 

この職業研究と自己分析のすごいところは何一つ研究も分析もしていないところにある。

何を調べるでもなく、その時点で自分の持っている知識と想像力だけで完結させたのだ。

(今考えれば本当にアホだなぁと思うが、当時プログラマーになることがたった一つの冴えた選択肢だと本気で思っていた。)

 

IT企業はたくさんあるよ?どうする?

さて、プログラマーになることは決めた。

しかし懸念点があった。それは

未経験でもプログラマーになれるのか?

ということ。

僕はバリバリの文系である。学科は商業科だった。

(ちなみに日商簿記2級を持っている。ちょっとだけ自慢。でも今となっては何の役にも立ちはしない。)

プログラミングに関する知識は皆無。

そんな僕でもプログラマーになれるのだろうか?

某大手の就職サイトに登録し、”プログラマー” ”未経験”でさっそく検索してみた。

結果、

「…めっちゃあるやん♪」

本当にたくさんあった。

一つ一つの会社をちゃんと精査したわけではないが、どうやら研修期間があって、そこできちんとプログラミングを学べるから未経験でも大丈夫とのこと。

そしてもう一つ条件をつけ足してみた。

それは自宅から30分程度で通える範囲かどうかということ。

通勤時間が社会人生活にある程度大きな影響を及ぼす要素であることは知っていた。

ちなみに僕は都内在住&実家暮らしである。

ここから30分で通えそうなエリアを指定して検索をかけていった。

この時点で50件程度まで絞り込むことができた。

とりあえず、各企業の会社説明会の日程と自分のスケジュールを照らして行けそうな会社を選ぶ。

 

ここで就職活動をするに当たって懸念点がまた1つ。

当時僕が就活生の頃は、大学3年生の12月が就活解禁であったのだが、大学4年生になったら単位がやばいということに気が付いた。

サボっていたわけではない。

授業を全然入れていなかったのである。

1~3年の間、週3日しか学校に行ってなかった。

我ながら何という無計画さ。

そして僕はゼミとか研究室には入っていなかった。

なぜならコミュ障だからである。

卒業論文も結局書かなかった。

要は単位さえとれれば卒業できるのだ。

しかしその単位がやばかった。

結局4年生になったら週5日で授業を受けることが確定していた。

週5で会社説明会とか面接とかに行けるとは思えなかった。

だから3年生の12月~3月までの間で勝負するしかなかった。

 

短期決戦

上等だ。

やってやる・・・!

 

その2へ続く(現在執筆中...)

 

コミュ障が人と接する上で必要な、たった一つの心構え

人は一人では生きていけません。

どう足掻いても自分以外の誰かと接しなくてはならないシチュエーションは発生します。

太古の昔から人間が生きていく・繁栄していく過程で衣食住を確保するために、どうしても仲間同士とのコミュニケーションが必要とされました。

これは現代でも変わらず、生きていくためにはお金が必要になり社会に属する上でコミュニケーションが必要となります。

しかし昔と比べて異なるのは、コミュニケーションの難度・煩雑性が増しているという点です。

扱う言葉が増えたことや多様なコミュニティが形成されたこと、他にも様々な要因があると思いますが、人類の進歩に伴い一人一人に求められるコミュ力も高まってきています。

つまり、コミュ障の方(内気・口下手・空気が読めない・友達0...などといった特徴をもっている方)にとってはますます生きづらい世の中になっているということです。

(僕もコミュ障なので、その辛みはひしひしと感じています。。。)

しかしもどかしいことに、コミュニケーション能力は一朝一夕ではなかなか向上することはできません。

そこで今回はコミュニケーションのテクニックや対策などの技術面ではなく、コミュ障の方が人と接する上で大切な心構えに関して書こうと思います。

 

結論

先に結論を書きます。
コミュ障が人と接する上で大切な心構えとは。それは、
己がコミュ障だということを受け入れること
これだけです。
この意識があるだけで、我々コミュ障が抱える問題の7割くらいは解決するのでは?とすら最近思っています。
 
あなたは人と接する際、下記のような思考が根底にありませんか?
  • 相手にコミュ障・口下手な奴だと思われたくない
  • 会話に沈黙が生まれないようにしたい
  • 最低限、嫌われたくない
自分で自分のことを「俺、コミュ障だしなぁ〜」と自虐的に言うのなら特に問題はないでしょう。
けれど、人から「こいつの話、分かりづらいしつまんねぇな。コミュ障かよ。」などと少しでも思われようものなら、それは”死刑宣告”を意味します。
相手にそんなことを微塵も感じさせたくないのです。
だからこそ、必死で言葉を紡ぎ、自分がコミュ障であることをひた隠しにするのです。
 

過去の僕

昔、僕は上記のような思考、つまり相手に"下に見られたくない"という思考で人と接していました。
いやそれどころか、
  • 理路整然とした話し方で、優秀な人と思われたい!
  • 会話を弾ませたい!
  • 好かれたい!
...などという意識の高さでした。
他者とのコミュニケーションを僕はある種の「勝負ごと」のように捉えていて、
相手が僕に関心してくれたら"勝ち"
逆に見下されてしまったら"負け"
そういう戦いをしているのだと錯覚し、
そして僕は常に"勝者"であらねばならない、という志をもっていました。
 
断言します。
この思考は間違いなく地獄へと続いています。
 
まず、そもそも僕は人との対話スキルが低いのです。
直接「お前、口下手やな」と言われたことはないのですが、
  • ボキャブラリー数及び話題提供数が少ない
  • 会話のラリーが続かず一問一答形式になる
  • 相手への返答に時間がかかる
  • 相手の話の意図が汲み取れず的外れなことを言う
  • 時々どもる
  • 声が小さく「ごめんよく聞こえなかった」とよく言われる
こんな調子なので、自分が口下手・コミュ障だということをいやが応にも思い知らされるのです。
自身の脳内では意識高く持っているので、そこに大きなギャップが生まれます。
「内心では上手く話したいのに、実際は口下手」という状態。
この乖離が徐々に心を蝕んでいきます。
 
コミュニケーションをバトル形式と捉えた時点で対話スキル(会話瞬発力、的確な返答率、ボキャブラリー数etc...)が低い僕が圧倒的に不利になるのです。
それは例えて言うならば、
コイキングだけでポケモンバトルを勝ち抜くようなもの。
 
勝率がほぼ0なのです。
ずっと負け続ける勝負をしたいですか?耐えられますか?
当然、そんな勝負はしたくありません。
 
昔熱心に見ていた某卓球アニメにこんなセリフがあります。
「絶対に負けない唯一の方法は戦わないことだ」
 
勝てない勝負はしない。
他者とのコミュニケーションを勝負ごとと捉えていた僕は
負けないために「人と接しない」という結論に至りました。
人を避け続け、その挙句に人との関わり方・話し方が分からなくなり、
こうして一人のコミュ障な社会人が出来上がったわけです。
 

問題は何か?

"勝てない勝負はしない"という考え方自体はとても大事です。
問題はそのアプローチの仕方。
そもそもコミュニケーションを勝負ごとと捉えていたのが最大の過ちです。
別の言い方をすると
己がコミュ障だということを認め、
自分に関心・好感をもってもらうことは諦めることです。
 
...なんだか少し悲しい文言のように感じるかもしれません。
ですがそもそも、
他者が抱く自身に対するイメージというのは基本的にこちらから操作できるものではないのです。
こちらから如何に自分を良く見せようと思っても相手が自分のことをどう思うかは、
その人の過去の経験や価値観などによって異なります。
 
口下手で言葉選びに時間がかかるような人間であった場合、人によって、
単に「こいつ話すの下手だな」と思う人もいれば
「自分もそんなに話すの得意ではないし、何か落ち着く」
と思う人もいます。
中には、口下手であったとしても何かを伝えようとなんとかして言葉を探している姿に好感をもって貰えることもあるのです。
 
最低限のマナーやTPOを弁えた言動・振る舞いは必要にはなりますが、
基本的にはありのままの自分で問題はなく、問題は"その捉え方"
つまりコミュ障・口下手の問題は
そのスキルの低さではなく、"心の有り様"に問題があるのです。
 
等身大超えの己で接しようという過剰な意識
これこそが諸悪の根源です。
 

結局は”嫌われる勇気”をもつこと

コミュニケーションの問題に関しては書籍・サイト・動画など数多くのコンテンツで取り上げられ、その解決に向けたアプローチも多岐に渡っていますが、最終的にはアドラー心理学に落ちつく気がします。
 
この書籍のタイトルを考案された方は素晴らしいです。
アドラー心理学の肝となる部分を、"嫌われる勇気をもて"という、
まさにこの一言で表しています。
 
読んだことがない方はぜひ一度読んでみてください。
過去に読んだことがある方も再読することをお勧めします。
コミュニケーションに不安を抱える全ての方にとってバイブルとなるような本となります。
 
当然、この書籍を読めば万事OK...というわけにはいきませんが、
コミュ障が歩む安寧への道、その最初の一歩として本書籍は大いに役立つことでしょう。
 

最後に

冒頭の方でも書きましたが人と接する際にコミュ障が抱きがちな思考、
これを下記のように変換してみましょう。
 
  • コミュ障・口下手な奴だと思われたくない
 →コミュ障・口下手な奴だと思われたっていいじゃん♪
  • 会話に沈黙が生まれないようにしたい
 →会話に沈黙が生まれたっていいじゃん♪
  • 最低限、嫌われたくない
 →嫌われたっていいじゃん♪
 
このくらいのスタンスで臨みましょう。
 
コミュ力コイキング並みのステータスならバトルはしないこと。
無理してギャラドスへの進化も目指さないこと。
たとえコイキングだとしても
みんなと一緒に静かな川で泳ぐだけなら、優雅な一時を過ごすことができるでしょう?
 
 
ここまでお読み頂きありがとうございました。
本記事が少しでもお役に立つことができましたら嬉しいです。
 
グッドラック!
 

コミュ障な僕から、コミュ障なあなたへ

はじめまして。

当サイトを閲覧頂きありがとうございます。
このページにお越し頂いたあなたは、おそらく下記の属性をもった方と推察します。
  • 内向的な性格:他人といるよりも一人を好む
  • 友達が一人もいない:腹を割って話せる相手がいない
  • コミュニケーションが苦手:会話瞬発力が低く、会話のラリーが中々続かない
※人と喋るのが好きで普通に友達がいる方、コミュニケーションを苦としていない方は当サイトから得られる情報はあまりないと思いますので、ブラウザバック推奨です。
※当記事で扱う”コミュ障”というワードは医学的に診断される精神的な疾患としての”障害”ではなく、上記特徴をもった、いわゆるネットスラング的意味合いで扱っております。
 

僕は誰?

伊良部(イラブ)と申します。1991年生まれ。男。

現在は中小規模のしがないシステムエンジニアとして働いています。

僕は小学5年生頃までは少しおちゃらけ気味な性格で、それなりに友達も多くいたのですが、6年生の時にコミュ障が爆発し、以降人とまともに会話をする事ができなくなりました。
思春期特有の自意識・自尊心の暴走を僕は上手にコントロールする事ができず、劣等感を過度に感じるようになり、ちょっとしたことで傷つきやすく、自分の殻に閉じこもるようになった、というわけです。
(コミュ障への陥り方としてはよくある話だと思っています。また僕の場合はコミュ障となった明確なエピソードもあるのですが、詳細は別の機会で語ろうと思います。)
 
中学生になると益々他人と距離を置くようになり完全に孤立しました。
誰かと一緒にいると体力・集中力・その他諸々のリソースが大量に消費されどっと疲れてしまうのです。
いや、もっと正確に端的に書きますと、
煩わしかったのです。他人が。
一人の方がずっと心穏やかで過ごす事ができます。
高校、大学へ進学しても基本的に一人で行動する事が多く、コミュニケーションの場数が圧倒的に足りないまま社会人となりました。
 
会社に属する以上、一人の時間はほぼ消滅しチーム全体で仕事を進めていくことになるため、最低限のコミュニケーション能力は必須となります。
しかし経験値が不足しているので報連相すらまともにできず、上司及び先輩社員から事あるごとにドヤされておりました。ストレス耐性が低い僕はお腹を頻繁に下すようになり、1時間ごとにトイレの個室に籠る日々を送ることになります。
半狂乱の毎日。
当時22歳にして人生に絶望しました。
でも何とかしたい、この状況を少しでも打開したい、そもそも何でこんなことになったのか?と頭を悩まし問題の根本を考えるようになりました。
さらには自己啓発本や某メンタリストが運営するサービスを利用し、精神の安定及び知識の吸収を試み、ほんの少しずつ日々の生活やコミュニケーションに工夫を凝らしていきました。
結果的に、最低限のコミュ力(100点満点中60点くらい)は身につける事ができたように思います。
 
そして30歳にもなった今(2021年時点)では、精神的にはかなり安定してきたものの、相変わらず友達は一人もおらず、人と話すのも苦手のままです。
ただそんな僕でも、現在はシステムエンジニアとしてプロジェクトリーダーを務めお客さんと仕様について直接会話をしたり、上長及び役員へのプロジェクト進行状況などの報告や後輩への作業指示といったコミュニケーション不可避なタスクを日々こなしております。
別にコミュ障が完治したわけではありません。客先の人と話す時はいつも緊張してドモリ気味になったり脳が半ショートを起こしたりしますし、上司から進捗報告を急に尋ねられたらまとまりのない内容になってしまうこともありますし、同僚・後輩との会話でさえも時々なんて言ったら分からなくなってキョどることも多々あります。
ただそれでも仕事を前に進める事ができますし、上司・役員からもそこそこ高い評価を頂いております。
最近ではコミュ障でもいいやと半ば諦め、コミュ力の低さをあまり気にしなくなりました。
そんな僕です。
 

何を書くつもり?

”過去、僕の半径5メートルくらいで垣間見えた数々のコミュニケーションの障壁”について語ろうと思います。
つまり、僕の体験談をベースに他者とのコミュニケーションにまつわるエトセトラを書こうかなと。
学生時代の頃のコミュ障エピソードや、あの時もっとこうしていれば!と思ったこと、コミュニケーションの工夫点、コミュ障の生き方に関する考察...etc。
残念ながら僕に文才はなく駄文散文甚だしい記事が投稿されることになるかと思いますが、読者様の懐の広さを信じて定期的に書いていこうという所存です。
 

最後に

上記にも記載しましたが僕はコミュニケーションは苦手なままです。
そのため僕がこれから書いていく記事を読んでも、残念ながらあなたのコミュニケーション能力が飛躍的に向上されることはないでしょう。
「こうすればあなたのコミュ障が必ず治る!」なんて上から目線で語ることなんて僕にはできません。
ただそれでも、コミュ障な僕が今までに経験したこと・失敗したこと・学んだことを発信することによって、
あなたの周りを取り囲んでいるコミュニケーションの障壁を突破できる糸口となるようなことを何か一つだけでも伝えられるのではないか、と思いこのブログで記事を書くことにしました。あくまでも僕個人の所感というスタンスで気ままに語っていこうかなと思います。
 
今後ともどうぞ宜しくお願いします。